中医学で秋は夏の疲れを回復し、冬に備えて無理なく体を整える事ができる季節と言われています。
「自然之道 養自然之身」という言葉があり、食欲もわいてきて、睡眠も気持ちよくとれる「自然のままに養生できる」という意味です。
しかし乾燥の季節であり、肺の調子を崩しやすくなる時期の為注意が必要です。
肺は乾燥(燥邪)の影響を受けると、「のどや鼻の乾燥」「乾いた咳」「粘りのある痰」「口の渇き」「皮膚の乾燥やかゆみ」「便秘」などを引き起こしやすくなると言われています。
肺は潤いを好み、乾燥を嫌う「喜潤悪燥」という性質を持っていますので、日ごろから水分を良く補って潤いを保ちましょう。
また、木々の葉が落ちてきたり、日が短くなってきたりと少し憂いを感じる季節でもあります。
気分が落ち込みやすい人は、ストレスや鬱気分をため込み過ぎないように、月見や紅葉狩りなど秋の行事を楽しんだりストレスを発散しましょう。
中国でもお月見の季節に家族が集まる中秋節という祭日があります。
家族や気の合う友人と集まって食事するのも秋を元気に過ごすコツかもしれません。